時事マラソン

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楽観覆う世界株高 23年時価総額、ピーク9割に回復

2023年の世界の株式時価総額は米国をけん引役に2021年11月につけたピーク(120兆ドル)の9割水準まで回復しました。

東京株式市場は昨日29日に今年最後の取引を終えました。日経平均株価終値は3万3464円となり、33年ぶり高値圏に到達、23年の上昇率は3割弱となりました。しかし引用記事にあるグラフを見ると分かる通り、世界の株式時価総額の中ではほんのわずか。半分はアメリカが占めます。

そのアメリカのダウ工業株30種平均は3万7689ドルで引け、2023年の取引を締めくくりました。23年通年では14%高となり2年ぶりに上昇。ハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数は43%高となり、上昇率は3年ぶりの大きさでした。利下げへの転換が近いとの見方から、年末にかけて相場上昇が加速しました。

23年の米国株は記録ずくめでした。ダウ平均は12/13に約1年11か月ぶりに史上最高値を更新、年末までに7回記録を塗り替えました。しかし一本調子で上昇したわけではなく、3月前半にはシリコンバレーバンクなどが相次ぎ破綻し、信用収縮の懸念も一時的に高まり、ダウ平均は3/31に23年の安値(3万1819ドル)をつけた時もありました。景気後退への警戒は根強く、各種経済指標は減速しつつも底堅さを保つ米経済はさすがの一言でした。

世界では2つの戦争・紛争が続いており、来年は大きな選挙がいくつも控えます。そんな中で株式市場はどう動いていくか、この時事マラソンでも適宜触れていきたいと思っています。

これで2023年の時事マラソンの投稿は最後となります。年明けは1/5の投稿から再開する予定です。

1年間お読みいただきありがとうございました。

みなさんどうぞ、良いお年をお迎えください!

 

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