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Jリーグ、8月開幕決定 26年から「秋春制」へシーズン移行

昨日、東京都内で理事会を開き、開幕時期を2月から8月頃に変更するシーズン移行案を承認しました。2026〜27年シーズンから新日程を導入。詳細は今後詰めるが、8月第1週頃に開幕して翌年5月末前後に閉幕する流れとなります。

サッカーの本場の欧州とスケジュールを揃え、移籍をしやすくすることが狙いの一つ。欧州が移籍に多額の資金をかける時期にJリーグはシーズン中です、だと大きな移籍案件はまとまらず、チームにお金も入ってきません。アジアチャンピオンズリーグACL)が今年から秋開催になったことも大きい。今のままでは、ACLの前半と後半で監督やチームのメンバーががらっとかわってしまうケースも出てきます。

それ以上に、夏の猛暑の試合を避けれることが何より大きいです。今は、2月に始まって、少し疲れが出たころに真夏になってパフォーマンスがガクッと下がり、シーズン終盤には力が残っていない、全体的に低強度の試合が続いてしまっています。それを8月開催にすると、避けれるのは7月くらいで猛暑の8月に試合はするのですが、シーズン初めなので疲れは少ないはず。体力のある中で夏を乗り切り、疲れてきた頃に秋冬と涼しくなるので体も動いてくる。そしてウィンターブレークでコンディションを戻し、年明けの終盤戦にラストスパート。もう、試合の強度が全然違うと思います。サポーターもいいサッカーが見れます。

最大の懸念点は、雪国のチームへの配慮です。これについては、すでに秋春制女子サッカー・WEリーグの髙田春奈チェア(ジャパネットたかた創業者・髙田明さんの長女)が説得力のある意見を書いてくださっています。

今後は雪国チームへの配慮(キャンプ費用補助など)、降雪地域への対策(練習場所の設置など)をし、さらにスケジュールを詰めていきます。来年2024年シーズンは現行通り。2025年を1年やって、26年を半分やって、26年秋からスタートするか、2025-26シーズンを1.5年ひとシーズンでやるかなど、検討が必要です。おそらく、26年の半分に「シーズン移行記念大会」みたいなのを特別にやることになるでしょう。

いずれにしろ、これは楽しみです! 

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