イタリア・セリエA第3節。昨シーズンのリーグ1位と2位の注目の対戦。鎌田大地所属のラツィオは開幕2連敗と苦しいスタート。対するナポリは2連勝でホームにラツィオを迎えました。
立ち上がりからしばらくは、ほぼほぼナポリが試合を支配し、鎌田はほとんどボールに触れず、ラツィオ全体が防戦一方でした。
しかし、サッカーとはわからないもので、前半30分にラツィオがワンチャンスをモノにし、10番のルイス・アルベルトが技ありのゴールで先制します。
さあ、ラツィオが攻勢をかけるかと思った矢先に、ラツィオは失点し、同点で前半終了。
そして後半、歓喜の瞬間が訪れます。
鎌田にあっちいけこっちいけとえらそうに指示をしていた(笑)FWのアンデルソンがファールを受けながらも右サイドを持ちあがり、先制ゴールのアルベルトにパス。それをスルーしたところに走りこんだ鎌田が左足をクロスに振りぬき、見事な勝ち越しゴール! 移籍初ゴールをみんなに祝福してもらい、クールな鎌田も嬉しそうでした。
その後はラツィオが押し気味に試合を進め、VARでゴールを取り消されたもののナポリのゴールネットを2度もゆすり、自陣のゴールは背番号94のプロベデルを中心に守り抜き、1-2で勝利しました。
鎌田にとっては、大きなゴールになりました。
前節は自分のパスミスが失点に繋がってしまい、低調な出来に終始。チームも開幕連敗と早くも追い込まれていました。そんな中、チームも鎌田本人も一息つけるゴールとなりました。
しかし、鎌田の実力やチームから求められているものを考えると出来はまだまだです。周囲の信頼を勝ち取り、もっと貪欲にボールに触らないといけません。
同じく新戦力でポジションのかぶるグエンドゥージも、VARで取り消されたものの、いいシュートを打ち、長髪をなびかせてエネルギッシュなプレーを見せていました。
ラツィオは強豪なのでチーム内の競争も激しいです。でもそれが鎌田を奮い立たせ、いいプレーに繋がります。
鎌田は、今週末は日本代表のドイツとトルコ戦に臨み、その後はユベントスとのアウェーゲーム、そしてアトレティコ・マドリードとのCL初戦を迎えます。