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安倍派「裏金」強制捜査へ 地検、議員からも聴取方針

自民党派閥のの政治資金問題で、東京地検特捜部は安倍派側を強制捜査する方針を固めました。パーティ収入の還流を受けた議員本人らの事情聴取も進め、最大派閥を舞台にした「裏金」つくりを巡る指揮系統の解明を急ぎます。

岸田首相は、松野官房長官など、自民党安倍派4閣僚の交代を決めました。自民党側でも、萩生田政調会長、高木国会対策委員長も辞任の見込みですが、まだまだこれからいろんな事実が出てきそうで、人事もこれで終わるとはとても思えません。

特捜部は政治資金規正法違反の容疑で捜査し、すでに秘書や会計責任者ら数十人から任意聴取しています。もう、還流のからくりも粗方掴んでいることでしょう。ここから議員本人から事情聴取が進むと、具体的な名前も出てくるかもしれません。すでに安倍派の宮沢防衛副大臣が取材に応じ、「派閥側から政治資金報告書に記載しないでいい」という指示があったと述べ、還流を受けたことを外部に漏らさないよう口止めもされていると、ご丁寧にオープンにしてくれています。特捜部の調べにも、みなさん「適切に」対応されるでしょう。

岸田首相からすると、衆議院解散権も事実上封じられ、支持率もおそらくガタガタになるでしょう。「なんてことをしてくれたんだ」と安倍派の面々には恨みつらみもあるでしょうが、逆に安倍派からすると「自分たちだけ一掃なんて許せない」と逆ギレもされている辛い状態です。もう派閥からは抜けたとはいえ、岸田派がクリーンだったかどうかは分かりませんが、いずれにしろ岸田政権はこのままでは泥船のように沈んでしまう気がします。それくらい大事になってきました。

 

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