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衆参5補欠選挙で自民党4勝1敗、和歌山は維新、立民は全敗

2022年7月の参院選以来の国政選挙となった衆参両院5つの補欠選挙が23日、投開票され、安倍元首相の山口4区こそ圧勝だったものの、衆院の千葉5区、山口2区、参院大分選挙区はいずれも接戦の末、自民新人が当選を確実にしました。

自民党は、接戦だろうが何だろうが結果がすべて。補選前から1議席増やし、4勝1敗、岸田首相はホッとしているでしょう。

ただ、唯一の1敗となった衆院和歌山1区ではさすがに気になるところです。日本維新の会新人が自民元職との事実上の一騎打ちを制し、維新は自民から衆院議席を、大阪以外の県でひっくり返すという大金星を得ました。

和歌山1区は、和歌山県知事に転じた元国民民主党衆院議員の岸本氏の後任を選ぶ選挙。維新は最初、候補者を出す予定はなかったようですが、自民の候補が1区で岸本氏に4連敗し、2021年では比例復活もできなかった候補者を立てると、「これはいけるかも」と方針転換。22年8月の和歌山市議補選で初当選したばかりで政治家歴約半年の子育て中の母親で、知名度はほとんどない、林氏を擁立。

期間中の15日には、岸田首相が門氏の応援演説会場で爆発物を投げつけられる事件も起き、和歌山はもともと自民党が強い地域ではありますが、僅差で林氏が当選したのは驚きでした。

先日の奈良県知事選に続く、維新の躍進。和歌山の衆院小選挙区(全3区)のうち、2、3区は自民が議席を持ちますが、次期衆院選から定数1減が決まっています。残る1議席も維新に変わるのか、自民が守り抜くのか、注目しておきたいと思います。

最後に、野党第1党の立民は候補者を擁立した3選挙区で全敗と、残念な結果に終わりました。

 

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