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「黄金の3年」は3か月だった

岸田政権が7月の参院選を迎える前、政官界では「黄金の3年間」がはやりました。昨年の衆院選に続いて参院選に勝てば2025年まで国政選挙はなく、岸田首相は腰を据えて政策に取り組める3年間の時間を手にする、と記事の冒頭にありますが、置かれた環境としてはそうだけど、はやったかどうかは何とも言えません。


ただ、ここ1カ月の内閣支持率の低下ぶり、右往左往する政権運営をみれば、3年間は「黄金の3カ月」で終わってしまった感があるとは、うまいこと言うなと思います。
安倍氏国葬の進め方や旧統一教会の問題で「首相官邸と与党の連携不足」が明らかになったということは確かにそうだと思います。岸田さんのリーダーシップ不足もありますが、党側も政権の失点を待っているように感じます。私は長く続いた安倍政権を全く評価していませんが、統治という面では、安倍首相・菅官房長官・二階幹事長の3人の時とは明らかに違う印象を受けます。


だからといって、岸田さんに同情する気持ちはさらさらありません。野党との差はまだまだあり、次の国政選挙で政権交代するところまではいかないと思いますが、一部の野党などは徐々に存在感を出しており、力を蓄えつつあるようにも見受けます。自公連立も未来永劫続くわけではありません。アメリカの中間選挙も重要ですが、日本の政治の地殻変動も進んでいるように思います。 

 

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