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公明党・山口代表、習近平氏と会談実現せず

公明党の山口代表は、2日間の訪中を終え帰国しました。打診していた習主席との会談は実現しませんでした。創価学会創設者で日中の関係強化の尽力してきた池田大作氏が亡くなったばかりなので、お悔やみくらいは言いに会うのかなと思っていましたが、公明党の代表でも習氏に会えないところに、対中外交の難しさを感じます。

中国側が出してきたのは共産党序列5位の蔡政治局常務委員と王外相らでした。蔡氏は「チャイナ7」のひとりで、先日の米中首脳会談や日中首脳会談にも同席した習氏最側近のひとりです。与党の代表だけど、政府のトップではない立場の人間が会うには、まあ普通と言えば普通です。習氏が今まで会っていたこと(とはいえ2018年以降は実現していませんが)が大サービスだったんでしょう。

王外相からは、原発処理水について、中国が独自に監視できる機会をつくってほしいと、具体的な提案があったことはひとつの収穫です。中国の原発も処理水を海に放出しているのですから、双方でチェックしあうなど、やれる方法はいろいろ考えられると思います。とても気を遣う国ではありますが、地政学上避けては通れないので、ここは逃げずに真摯に向き合ってほしいです。

 

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