時事マラソン

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バイデン氏側近、駐日米大使に「中国挑発自粛を」

以前、この時事マラソンでも取り上げた駐日米大使エマニュエル氏の対中批判の寄稿。それをバイデン大統領の側近がとがめたそうです。エマニュエル氏は日経への寄稿にとどまらず、旧ツイッターに中国の国防相や外相が相次ぎ行方不明になった事態を受けて、「習政権の閣僚陣は、アガサクリスティの小説『そして誰もいなくなった』の登場人物のようになっている」と、日本の政治家も少し真似をしたらいいのにとも思うくらいウィットの利いたきつめの発信をしていました。

米政府は11月の米中首脳会談を探っており、実現の障害になるのは避けたいとの判断が見られます。来年になると大統領選挙に突入するので、アメリカで予定されているAPEC首脳会議の機会にやれるならやっておきたいということなのでしょう。米NBCテレビの報道ですが、中国側はエマニュエル氏の投稿に激怒しているとも報じており、首脳会談実現のひとつの条件として、エマニュエル氏の「お口チャック」を要求しています。

それはそれで、中国のいうことを簡単に聞くようなエマニュエル大使でもなさそうですし、中国の圧力に屈したと思われるのは心外だと思う関係者も多いでしょう。

個人的には、習氏はアメリカには行かない(行けない)と思っています。インドでのG20にも行かないくらいですから、アメリカなんてさらにハードルが高いと思います。

 

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