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バイデン大統領「危機時に電話ができる関係に」米中首脳会談で

バイデン米大統領と中国の習近平国家主席が15日、カリフォルニア州で会談します。サンフランシスコで開催されるAPECに合わせて訪米し、対面会談は1年ぶり、習氏の訪米は2017年4月以来実に6年半ぶりになるそうです。

習氏はバイデン氏とは会わない、訪米もしないと思っていましたが、重い腰を上げました。まあ習氏は行くつもりだったけど、「行って恥をかかせでもしたら…」と周りが日和っていたのかもしれません。いずれにしろ、会わないより会う方がいいに決まっています。

バイデン大統領は、習氏と首脳会談をする目的について「(関係を)正常に戻すことだ。危機が起きたときに電話で互いに話せるようにする」と、ホワイトハウスで記者団からの質問に答えました。米中で途絶えている軍事対話の再開を協議。偶発的な衝突を防ぐ狙いがあります。もちろん、懸案は台湾です。

アメリカはウクライナイスラエルへの支援が続いています。ある専門家のインタビューを見ましたが、アメリカは複数の国の面倒を見ることはできるのか?という問いに対し、「1か国のみということはない。1.5か国なら支援できる」と語っていました。ジョークも混じった答えですが、今アメリカは2か国支援しています。これに台湾も加わり、相手が中国となると、さすがに厳しいです。同盟国の日本ができることも限られていますし…。

中国としても、自国の経済が減速しており、アメリカの経済制裁、特に先端半導体についての規制解除についても意見を交わすでしょう。中国もタダでは帰れません。どのような首脳会談になるのかに注目が集まります。

 

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