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プライム市場、選別進む 企業価値向上へ看板より身の丈

東京証券取引所の最上位市場「プライム」の選別が順調に?進んでいるようです。

東証一部をプライム市場にし、文字通り「プライム」にするためにプライム上場維持へのハードルを上げることにより、プライムからスタンダードに移る企業が増えています。

市場再編から1年半。旧東証一部の企業が約2200社あり、昨年4月の再編開始時早々にスタンダードに移った企業が338社。残り1900社弱の企業の内、2022年末時点で269社が経過措置企業としてプライム基準未達のまま上場を維持していました。

その269社の内、167社が26日時点でスタンダードへの移行を申請したようです。無審査でスタンダードに移れる特例措置の期限が29日で、移行企業はさらに増える見込みです。プライム基準を満たすために必要な追加費用を考えた場合、プライムという「看板」と事業強化や成長投資に振り向けることとを天秤にかけた場合、移行を選ぶのはある意味理にかなっています。あまり固執し過ぎて、最終的には上場廃止となるのも避けたいでしょう。

上場基準を満たしている企業も10社以上がスタンダード市場への鞍替えを表明しているのも興味深いです。最終的には、旧東証一部の約2200社が1600社前後まで減少する見込みです。

 

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