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あすの天気は人工雨  「雲」争奪戦、新たな国家間の火種

いよいよここまで来たか、という感じです。

メキシコでの取り組みが記事で紹介されています。メキシコは2019年の干ばつで起きた農作物の生産被害を踏まえ、国防省や農業・農村開発省が主導して2020年に人工降雨の国家的な計画を始めました。この3年ほどで飛行回数は250回を数え、23年には2州を加えて計10州で実施する予定。農業省によると、21年には人工降雨に取り組んだ6州で事前の予測値より降雨量が平均45%増えたとのことで、もうここまで進んでいるとは驚きました。

メキシコの取り組みは、全くゼロの状態から雨を降らせるわけではなく、空にある雲を使います。雨を降らせそうな雲を航空機で探し、機体の後端からヨウ化銀を噴射します。「雨降る雲を育てる」イメージです。

各地で深刻化する異常気象対策として、人工降雨に取り組む国はアメリカやUAE、中国など世界で50か国以上に広がっています。

局地的な気象のコントロールにとどまらず、地球という惑星の姿を変えるような技術の研究も進んでいます。「数年の時間軸で地球を大幅に冷やせる」。米ホワイトハウスは6月に公表した報告書で「太陽放射管理(SRM)」と呼ぶ技術の可能性を示しました。上空にまいた二酸化硫黄などを使って人工的に太陽光を遮断する試みとのことで、こうなってくると背筋が寒くなってきます。

気候制御によって、気象パターンや降水量の変化を人為的に動かして本当に大丈夫なのか。ヨウ化銀や二酸化硫黄などを散布して何の問題もないのか。

「天を操る」という神の領域に足を踏み入れた人類。待ち受けるのは福音か、手痛いしっぺ返しか。自ら招いた気候変動の危機が次の難題を突きつけている、とこの記事は締めくくられています。

 

www.nikkei.com