時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

国民の平均年齢、ベトナム33歳、日本48歳

連休に過ごしたホーチミンでの様子が「春秋」に書かれています。

ホーチミンから飛行機で1時間半ほど移動したベトナムの地方都市。そこがどこだかは書かれていませんが、空港に降りて気づいたことは、若者の多さ、レジャーや商用に出かける地元の人々が目立つこと。6車線からなる大通りには高層ビルが林立し、名物のバイクと並んでピカピカの外国製セダンが行き交い、赤い国旗に負けない外資の看板も目を引きました。

この活気のある風景に懐かしさを覚え、これは1980年代の日本と似ていると感じます。国が成長し、明日が今より豊かになると信じられた時代の空気。ベトナムの平均年齢は33歳、今の日本は48歳。日本の平均年齢が34歳だったのが1980年だというから、記者さんの直感はかなり当たっています。

胸にわいたのは郷愁だけではなく、うらやむ気持ちと少しの寂しさだと。過去三十数年を日本人も懸命に生きたのだから「失われた」とは言いたくないけど、ただ、国として足踏みしていた間に追いつき追い抜いていった人々の存在を肌で感じた。コロナの壁に阻まれた時は過ぎた。世界に直に触れてこそ初めてわかることがあると、締めくくられています。

再来週に久しぶりにインドネシアジャカルタに行きます。私が暮らしていたのは2001年から2003年まで。すでに成長著しい国ではあったけど、途上国的な部分も混在していました。日本との経済格差も大きく、日本の上から目線的なアプローチがまだまだ目立ちました。自戒を込めて...。しかし、そこから2020年にかけての経済成長の度合いはすさまじく、ベトナムと同等、あるいはそれ以上かもしれません。

ちなみに、インドネシアの平均年齢はベトナムよりさらに若く29歳です。コロナの壁に阻まれ、3年間ブランクが空きましたが、いろんなことを感じてきたいと思っています。

 

www.nikkei.com