時事マラソン

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インドネシアで考えた日本の位置

昨日、インドネシアジャカルタから帰国しました。現地4泊+機中泊の短い滞在ではありましたが、コロナ空け初の海外、約3年半ぶりのインドネシアは毎度ながら活気のある国でした。人口2億7千万人と日本の倍以上、GDP成長率5.3%、平均年齢29歳。数字以上に、若く伸びているということが実感できました。私が住んでいた20年前は、貧しさや未成熟なところがありましたが、今回の訪問でそれらが本当になくなっているなと感じました。
移動手段がほぼほぼ車とバイクしかなかったのが、いつのまにか電車がかなり整備されていて、ジャカルタは複数の線が交差した「路線」があります。市内から空港に行くのに、Googleマップで調べたら、複数の候補が出てくる。えっ、こんなチョイスがあったっけ?とびっくりしました。同じジャワ島内の中距離路線は、車内がきれいで快適。しかも時間がほとんど狂いません。これにも驚きました。Wifiも、建物中でも外でも、ジャカルタでも地方都市のバンドンでも、ばっちり繋がります。インフラはさらにレベルアップしていました。

街を歩くと、歩道の植栽をきれいにしている市のスタッフがいました。コロナ前は気づきませんでした。こういう公共サービスにも手を入れるようになっています。公共サービスと言えば、GrabとGojekの配車サービスはますます充実しています。移動手段として車やバイクはますます使いやすくなっていますし、今回初めて使ったGrabExpressという商品の配達サービスはめちゃくちゃ便利です。あらかじめ金額も分かる明朗会計で、クレジットに紐づいたキャッシュレスは当たり前。このあたりは、完全に日本は置いて行かれています。

あと、日本でいう「中間層」がさらに分厚くなっています。たとえば、首都のジャカルタでなくても、地方都市のスタバにアイスコーヒーを普通に500円で買っていく。所得が軽く10倍になっている証拠です。昔じゃ考えられません。さらには、帰りのインチョン便にはインドネシア人のおばさまの団体が乗っていました。こんな光景も初めて見ました。一番びっくりしたのは、そのうちのひとりのマツパばっちり奥さまがOPPOの折り畳みスマホを持っていたことです。25万円はするぞ、とひっくり返りそうになりました。物価もかなり上がっています。探せば安いものもあるでしょうが、少なくとも外食は日本以上の価格帯です。

日本がインドネシアに対して、何か上から目線的に「アドバイスする」とか「教えてあげる」といったら、中国でなくても「教師面した説教は受け入れない」と言われそうです。
インドネシアで考えた日本の位置。日本は海外をもっと知ることからスタートです。コロナの3年で、さらにまたいろいろ変わっていました。