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Google、折りたたみスマホ「Pixel Fold」発表

米グーグルは10日が発表した、画面を折り畳むことができるスマートフォン「Pixel Fold(ピクセルフォールド)」、Pixelユーザーとしては見逃せないニュースです。

ピクセルフォールドは2枚の有機ELディスプレーを搭載し、通常は外側の5.8型の画面を使い、開くと7.6型の大きな画面を利用できます。4面中、3面にディスプレーがあるということになります。ゲームや動画視聴といった用途を想定していますが、せっかくの大画面を十分に生かすことができるアプリが少ないことも課題として浮上していました。

そこでグーグルは、ピクセルフォールドの発売にあわせて動画配信サービスのユーチューブやビデオ会議システムのミートなど50超の自社アプリを大画面で使いやすく改良。
AIの利用に適した独自開発の半導体を活用し、片方の画面に母語、もう片方の画面に外国語を表示して「翻訳機」として使えるのが目玉機能のひとつです。普通のスマホなら1つの画面を相手と見ながら、あるいは自分が見て相手に見せ、としないといけないのが、フォールドは裏表があるのでよりコミュニケーションしやすくなります。

紹介動画も見ましたが、開いて大きな画面にした時の「継ぎ目」は全く気になりません。ちょっと小さめのタブレットくらいの大きさは十分あります。折りたたんでも、厚みはそれほど気にならなさそうです。

問題の価格ですが、米国価格が1799ドル、日本は税込み253,000円。これはしびれます...。

米調査会社によると、画面を折り畳むことができるスマホの22年の世界出荷台数は約1290万台。前の年より60%以上増えましたが、スマホ市場全体に占める割合は1%程度にとどまっています。2019年にスマホ世界最大手のサムスンが「ギャラクシーフォールド」を発売しましたが、値段の高さなどが普及の妨げになっていました。Pixelが25万円台だと、サムスンと同じくらいだと思います。とても使ってみたいけど、値段がなあ...という印象です。

 

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