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岸田首相、元徴用工問題に「心が痛む思い」反省、謝罪には触れず

韓国との「シャトル外交」を再開させた岸田首相は、7日ソウルの韓国大統領府で尹大統領と1時間45分余り会談しました。焦点となった歴史認識では、元徴用工の苦難に言及し「心が痛む」と表明、韓国世論に一定の配慮を示した一方、反省や謝罪には触れませんでした。

「これだ十分だ」「いや足りない」など両国それぞれの考えがあるのはもちろん、両国内でも考えは分かれると思います。個人的には、日韓の関係改善が軌道に乗ったことはとてもいいことだと思います。まずは、韓国の尹大統領が国内の反発を押しのけて、かなり前のめりで日本との関係修復に動いてくれていることが大きいですが、日本の岸田首相も韓国側からすれば100点満点ではないでしょうが、及第点は欲しいと思います。

前回の日本での会談から、わずか50日余りで訪韓を決めたのはなかなかだと思います。あとは、慶応大の西野教授も指摘されていますが、①G7サミットの際に「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」へ共同訪問すること、②福島原発の処理水海洋放出の視察団を韓国から受け入れること、この2つを決定したことも、日本なりの努力の表れと言っていいと思います。

いわゆる「仲直り」は、急にどーんとやるよりも、少しずつ積み重ねていくこと方がいいと思います。急いてはことを仕損じます。日韓はともに相手国が国別の外国人訪問客数でトップを走ります。特に、若い世代がけん引しています。韓国についてわーわー言っている日本人は、声は大きいですが、人数は大したことありません。そういった声をないがしろにはできませんが、民意は支持をしているといっていいと思います。そうじゃないと、韓国にわざわざ遊びに行きませんから。政府には、日韓関係をじっくり熟成してほしいです。

 

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