時事マラソン

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チェルシー1-2ブライトン 2023_04_15 #26

イングランド・プレミアリーグ第31節。チェルシーのホーム(スタンフォードブリッジは昔行ったことがあります)に乗り込んだブライトンは、見事な逆転勝利を飾りました。

チェルシーはリーグでは中位に沈むものの、CLでは3季連続準々決勝に進出。ただ、2日前のレアル戦では2-0で敗れ、間髪入れずにブライトン戦。さすがに体力的にも精神的にもきつい(おまけに18日に2ndレグが待っている)ですが、前半13分にギャラガーが右足を振り抜き、ホームのチェルシーが先制しました。

ただ、ブライトンの方がチャンスは多く作っており、1点返せばまだまだという感じでした。三笘も久しぶりにドリブルがさく裂し、相手の右SBを翻弄。惜しくもGKの好セーブに遭いましたが、見事なドリブルシュートもありました。

しかし、前半28分に右CBのフェルトマンが、そしてあろうことか、CFのウェルベックが相次いで負傷退場。大事な交替カードを前半に使ってしまい、ちょっとまずいかも...と思った矢先でした。

結果論的に言えば、サッカーに限らずスポーツには、交替した選手が「鬼活躍」するということがまあまああります。

この日のブライトンがまさにそれで、ファーガソンに替わって入った、ベテランFWのウェルベックが相手DFふたりに囲まれたにもかかわらず、ヘッドを流し込み同点に。

そしてそして、フェルトマンに替わった19歳のエンシソです。

グロスが右サイドバックに、マカリステルがボランチに、それぞれひとつづつ下がり、エンシソがトップ下に入ったんですが、縦横無尽に走り回っていました。とにかくよく走るし、ボールに絡むし、小柄なんですが、対人プレーもなんのその。さすがは、南米パラグアイ代表です。左サイドで、ラインを割りそうなボールを何とか掻き出し、さらに追いかけて相手に競り勝ちゴール前まで持っていたシーンは鳥肌もんでした。まさに、ブライトンの血流をよくした選手でした。

もうそれだけでも十分だと思っていたら、とんでもないことをしてくれました。後半24分に右足で豪快にミドルシュートを決めてくれました。再三好セーブを見せていたチェルシーGKのケパもさすがに及びませんでした。あの小柄な体で、あのパンチ力のあるシュート。本当に恐れ入りました。

三笘は、前半はチェルシーをきりきり舞いさせましたが、後半はボールに絡むシーンがぐっと減ってしまいました。最初から最後までボールに絡みまくっている、逆サイドのマーチや、同サイドのエストウピニャンなどと比べると、このあたりに三笘の成長の余地があるのかなと思いました。

ブライトンは、難敵チェルシーをアウェーで下し、勝ち点を49に伸ばしました。順位は7位のまま。ブライトンが消化試合数が2試合少ないうえで、EL圏内の5位のトッテナムまで勝ち点差4。まだまだ戦いは続きます。