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バイデン氏、対中半導体規制で日蘭を直接説得 連続で会談

先日13日に岸田首相はバイデン大統領とホワイトハウスで会談しましたが、バイデン氏は自らの「機密文書持ち出し疑惑」でバタバタしているのに、よく会えたなと思っていました。会談するにはしたけど、共同記者会見は行われずこれも何だか変だなとも思っていたのですが、アメリカ側としては立て込んでいるけど「会ってもいい」と思ったのは、この要請が理由だったようです。


バイデン米大統領は17日、オランダのルッテ首相とホワイトハウスで会談し、先端半導体の対中輸出規制で協調するよう要請した。この対中輸出規制は米政府が2022年10月に導入したもので、半導体の先端技術や製造装置、関連人材について、中国との取引を事実上禁じ、同盟国にも追随を求めています。


米政府が始めた規制には、外国企業でも米国の技術を使っていれば、中国への輸出を認めない規則が入りました。台湾や韓国の企業は米技術を扱うケースが多く、規制の網がかかりやすですが、オランダと日本、両国の半導体製造装置企業は米技術に頼らない製品があり、規制が及ばないため、アメリカ側としてはそれでは困ると、両国に矛先を向けました。


世界の半導体製造装置市場は、首位の米アプライドマテリアルズ、2位のオランダ・ASML、3位の東京エレクトロンなどが競り合います。バイデン氏に「呼び出された」とも映りますが、それでも半導体などのように強い産業があるというのはありがたいです。

 

それがあるゆえに、世界の要人と会う機会もできる。そこで、半導体の話をしつつも、安全保障など別の課題も話ができる。対面で話せる機会と言うのは、今の時代とてつもなく大事です。東京エレクトロンなどが世界で頑張ってくれているおかげです。

 

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