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共和、上院の激戦州で連敗、トランプ氏に遠心力も

インドネシアでの米中首脳会談や日米韓首脳会談を取り上げようかとも思いましたが、バイデン大統領と習主席が笑顔で握手している写真が公開された以外は、それほど内容がなかったのでこちらにしました。


中間選挙の与党・民主党が、下院は共和党に奪われそうですが、上院の多数派は何とか維持する見通しになりました。いわゆる「ねじれ」になることは確実で、残りの任期の間、バイデン大統領がやりにくくはなりますが、上下両院を共和党に奪われる惨敗を回避できたことは、民主党にとってはよかったようで、バイデンさん自身が再選されるかどうかは分かりませんが、民主党としては次の大統領選に少し望みが繋がりました。
その上院の行方を決した激戦州でトランプ前大統領が推薦した野党・共和党候補が、無党派を取り込んだ民主候補に相次ぎ敗れたことが少し意外でした。それをもって「トランプ氏に遠心力も」とこの記事は言っているわけですが、トランプ氏の推薦候補は実は健闘していて、13日時点で結果が判明した上院23人のうち17人が当選を確実に、下院では同じく157人のうち145人が当確しています。結果が出ていない上下両院の計7人を除けば、現時点でトランプ氏が推した候補の勝率は9割。仮に7人がすべて敗れても勝率は86%に達します。


これだけ高い勝率にもかかわらず、共和内でトランプ氏の責任を問う声があがるのは、上院の激戦州での同氏の支持候補の勝率が低いからだと記事は分析しています。大統領選で僅差の争いになった場合、過去の大統領選の勝敗に左右してきた、ニューハンプシャー州ペンシルバニア州アリゾナ州などで敗れていることが、共和が次期大統領にトランプ氏を立てて臨んでも勝てないと思っているのかもしれません。


今日15日に、トランプ氏は「重大な発表」をすると言っています。おそらく2024年の次期大統領選への出馬表明では?と言われていますが、バイデン大統領はバリ島で「出てくれた方が都合がいいな」と思っているかもしれません。

 

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