欧米を歴訪中の岸田首相。フランス、イタリアときて、昨日は英国のスナク首相と会談しました。
ジョンソン政権後、私と誕生日が同じなトラス氏が秒で退任し、その後を引き継いだリシ・スナク氏。何とか年を越し、入ってくる情報やニュースに限りがありますが、今のところはボチボチやっておられるようです。
そのスナク氏が、日英関係の重要性について日経新聞に寄稿をしています。
「英国と日本との関係は、これまでになく緊密になっている。私たちは歴史ある島国であり、誇り高き近代民主主義国家として、多くの共通点を持つ。貿易、技術、防衛の分野における両国の関係はさらに強くなっている。」で始まり、中ロにともに立ち向かうために、緊密な連携をしていこうと。
そのひとつが「円滑化協定(RAA)」への署名です。RAAとは、英軍と日本の自衛隊がともに演習など活動しやすくするもので、日本としては準同盟国として位置付けるオーストラリアに次いで2か国目の署名となります。
さらには、イタリアも加えた3か国での次期戦闘機開発。これも新しい取り組みです。あとは、ここでも再三触れている、英国のTPP加盟。これも今年に何らかの前進が期待されます。
最後に、日英関係についての深いルーツについて、日英同盟のもっともっと前の、400年前に当時の徳川秀忠からジェームス1世に贈られた鎧兜を、ロンドン塔で岸田首相は見せたとのこと。この兜が貿易のシンボルになり、5月の広島でのG7サミットでのさらなる関係強化を期待していると、寄稿は締めくくられています。
EUとの関係強化ももちろん重要ですが、肌合いとしては英国の方がさらに日本との相性はよさそう。スナク首相とぜひ信頼関係を結んでほしいと思います。