時事マラソン

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新「日英同盟」が映すもの

サッカーW杯カタール大会がいよいよ始まり、オープニングマッチは南米のエクアドルが開催国のカタールを2-0で下しました。今晩の2日目は、4年前の前回大会ベスト4で得点王にもなったケーンを擁するイングランドが早くも登場します。その英国と日本の連携強化が進んでいます。次期戦闘機の共同開発で調整しているほか、日本が主導する環太平洋経済連携協定(TPP)への英国の加盟が2023年に実現する見通しです。


貴族院議員で子爵でもあるトレンチャード氏は「日英関係は10年ほどでかなり緊密になっており、「第2の日英同盟」ととらえていい。日露戦争や第1次世界大戦時の日英同盟は軍事同盟だったが、今日の日英の連携は安全保障のみならず、通商や投資など幅広い分野に及んでいる。」と言います。特にTPPへの加盟がEUを離脱した英国にとって重要な機会になると。もともと米国が日本をパートナーとして主導したのがTPPであって、米国の離脱がなければ英国が加盟しても発言権は非常に小さかったと、これもタイミングというかご縁だなと感じます。TPP11か国のうち6か国は英連邦のメンバーであることも、いろんな意味でプラスに働きます。


これから日本が世界でサバイブしながら、かつ存在感を持ち続けるには、仲間が必要です。ちなみに米国は仲間ではなく、ボスみたいな感じです。もうこれはしょうがないです。ボスの言うことには基本従わないといけませんが、ただ従順なだけのイエスマンにはなりたくないです。「それはない」とか「それは間違ってる」とかは、たとえボスであっても言いたい、言わないといけない時があります。その時に支持してくれる仲間がいたらとても心強いです。EUともそういう関係であればいいですが、お互いにまだまだ時間がかかりそう。英国はEUよりもまだハードルは低そうです。オーストラリアと同じく、準同盟のような関係になるといいなと思います。

 

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