時事マラソン

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アルゼンチンのミレイ大統領、G20議論かく乱 トランプ氏に共鳴

この時事マラソンでも取り上げている、アルゼンチンのミレイ大統領。リバタリアン自由至上主義者)を自称するミレイ氏は、米大統領選後にトランプ氏と会談した「唯一の首脳」として脚光を浴びましたが、次はブラジルでのG20サミットで「ひと暴れ」しました。

今回のG20サミットの議長国であるブラジルの肝いり策である「飢餓と貧困に対する世界同盟」。82か国とEUアフリカ連合、国連など148の国や組織が参加するプロジェクトで、融資や助成金を募って、2030年までに世界5億人への現金給付プログラムの提供を目指すという壮大なものですが、なんとこれにミレイ氏は反対。

フランスのマクロン大統領の説得などにより、土壇場で参加を決めましたが、18日夜には「国家の存在感を高めることで飢餓・貧困と戦おうとするたび、何百万もの人命が失われた」との声明を出し、国家による介入拡大を支持しないと改めて表明しました。

ミレイ氏は「我々には金がない」をスローガンに、アルゼンチンで補助金などを大幅に削減。バイデン政権の補助金政策を「詐欺」と呼び、国際協調からも手を引こうとする。これらは、トランプ氏をほうふつさせます。ミレイ氏とトランプ氏との写真に一緒に写っていた、イーロン・マスク氏とも似通っています。

G20首脳宣言には、偽情報対策の推進が盛り込まれましたが、ミレイ氏は「SNSにおける表現の自由の制限だ」と反対意見を表明。ほかにも、超富裕層への課税強化や男女平等促進などG20が掲げるテーマに、政府が関与することを否定するなど、リバタリアンぶりを発揮しています。

来年1月からは、いよいよトランプ第2次政権が始まります。トランプさんほどの破壊力はないものの、アルゼンチンのミレイ氏にも引き続き注目していきます。

 

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