先週末の兵庫県知事選。斎藤元彦氏の再選にSNSが大きな役割を果たしました。SNSにもいろいろありますが、主にXとYouTubeだと理解しています。
都知事選での石丸氏、衆院選での国民民主党の玉木氏、そして今回の斎藤氏(と立花氏)。今年2024年は、本当の「SNS選挙元年」と言えるべき年になりました。
全国的にも注目された異例の選挙だったとはいえ、投票率が前回を15ポイントも上回り、55.65%になったことはとてもいいことです。SNSを見て演説会場に足を運んだ若者も多くいたといいます。
投票率が上がり、若者の投票が増えた。全国的に広がってほしい現象ですが、SNS選挙の危うさはもちろんあります。アルゴリズムのおかげ(せい)で、利用者の興味に沿う情報が各自に届けられるので、偏った情報に包囲されやすくなります。自分の意に反する意見を拒絶すると、分断が起きます。
確かにあふれる情報に流されやすい人もいるでしょうが、ちょっとこれは怪しいぞと感じる力や、異なる意見にも耳を傾けようというリテラシーが育ってくる可能性もあります。YouTubeなども、フェイクばっかりの動画は淘汰もされていくと思います。
アメリカのような分断され、お互いいがみ合ったり、意見を表立って言えなくなるような社会にはなってほしくないですが、若者がようやく表に出てきてくれ、意見が反映されるようになってきたのに素直に歓迎したいです。