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石破首相、日米地位協定の改定に意欲 「同盟強化」強調

石破首相は昨日の就任記者会見で、日米同盟を強化するため地位協定の改定を目指すと明言しました。

もうひとつ、話題になっているのが、日米や韓国、オーストラリア、東南アジアなどで集団防衛の仕組みを構築する「アジア版NATO」ですが、地域の安全をみんなで守るという考え方は理解できるのですが、実装するのは相当大変で、時間もかかります。アジア版NATOは今後の検討課題として、日米地位協定の改定の方はまだ現実味がありそうです。

石破首相はかねてから、日本は「独立した主権国家」だと述べ、「対等な日米関係」を築くべきだと訴えています。裏を返せば、独立した主権国家なのに、現状では対等な日米関係にないと言っているに等しいです。

具体的には、自衛隊の能力向上を目的に、訓練基地を米国に置くべきだと主張。日本が在日米軍基地の管理権も持たないなど、問題は従来から指摘されており、在日米軍の事故・事件があっても、原因究明の調査などに容易に関与できず、「なぜ日本国内で起こったことなのに…」と思うことが何度もありました。

ただ、解決に向けて道筋が示されているわけではありません。カウンターパートのアメリカの新大統領もトランプ氏かハリス氏か、どちらになるかもまだ決まっていません。これからじっくり取り組むことになりますが、悠長に構えるほど時間があるわけではありません。

 

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