「大機小機」に、久々にハッとする記事を見つけました。
冒頭に「政治はドラマだ」とあります。英国での労働党への政権交代、フランスでの右派の躍進、そして目まぐるしく変わる米大統領選。ひるがえって日本は中だるみの状態ですが、嵐の前の静けさかもしれません。
共和党のトランプ前大統領は副大統領候補に39歳のバンス氏を選びました。バイデン大統領は自らの後継として59歳のハリス副大統領を指名しました。いずれも若い。この「若さ」と印象の変化は、日本にも波及すると記事にはあります。
1992年、米大統領選に勝利したクリントン氏は46歳。宮澤首相は73歳。翌年の東京サミットではクリントン氏の溌溂とした若さが際立ち、日本の首相は細川氏に交代、非自民連立政権になりました。
2008年、47歳のオバマ氏が勝った時、日本の首相は68歳の麻生氏。やはり翌年、自民党は大敗、鳩山首相が誕生しました。
米国で若い、新鮮な正副大統領候補が登場すると、陰に陽に日本でも心理的な影響がある。手あかのついた、おなじみの顔ぶれでは立ち行かない、という気持ちが議員にも有権者にも出てくる。1993年と2009年は、国内政治の不満が蓄積し、政権交代にまでつながりました。
秋の総裁選は、これまで取りざたされている候補者・構図からは一変すると、大胆に予想しています。本当の「刷新感」が見られるかもしれません。