米共和党のトランプ前大統領は15日、自身のSNSで11月の大統領選を共に戦う副大統領候補にバンス上院議員を当てると発表しました。
バンス氏は39歳の白人男性。オハイオ州ミドルタウン出身、中産階級の家庭で育ち、米海兵隊員としてイラクに駐留。法律事務所や投資会社で勤務した経験があるようです。「作家」という、ユニークな経歴も紹介されています。安価な海外製品の流入で製造業が衰退した「ラストベルト」を題材にした著書「ヒルベリー・エレジー」を2016年に出版してベストセラーになり、映像作品にもなったそうです。
トランプ氏が誰を副大統領に指名するか、注目されていました。当初は、自らの支持基盤の弱い部分をカバーすべく、黒人や女性の議員を指名するかと思われていましたが、白人男性にしました。
しかし、39歳とは若いです。アメリカ大統領は、同一人物が最長で務められるのは連続・返り咲きを問わず2期8年と決められています。よって、トランプさんが大統領職を務めれるのはあと4年のみ。これはバイデン大統領にも言えます。必ず4年後にはトランプ氏でもバイデン氏でもない人が大統領になります。
そうなると、もしトランプさんが返り咲けば、その下で副大統領を4年務めるバンス氏は有力な大統領候補になります。44歳での新大統領。アメリカ史上最も若い大統領ではありませんが（最年少はT.ルーズベルトの42歳）、オバマさんの47歳よりは若い。
個人的には、トランプさんの大統領返り咲きはほぼ決定と思っています。バンス氏にも注目していきたいと思っています。
