週休3日の働き方が欧州と日本で広がってきました。
ドイツでは50社が参加する大規模な実証実験が始まり、ドイツ鉄道は段階的な投入を決めました。日本でも伊予鉄グループが採用し、日立製作所やJVCケンウッドも導入、ZOZOはいち早く2021年から始め、新卒やキャリア採用の応募者増加という成果も出ているようです。ドイツや日本以外にも、英国やアイスランド、イタリア、ドミニカ共和国などの導入状況も紹介されています。
週休3日導入の動きが広がることはとてもいいことだと思います。
会社自体を週休3日にできればいいですが、そうすると売上が減ってしまうので、会社やお店を空けながら交代で休む。そうなると、業務の切り分けが必要になり、ひとつの仕事に対して複数の社員が携われるようにする。そうした動きはジョブ化の推進に繋がります。
働く人にとっては、言うまでもなく働きやすくなります。参加企業の社員約2900人の内、7割がストレスの軽減を実感し、働き手の満足度は確実に高まります。
日本の場合は週休3日が少子化対策に繋がると思います。シングルマザーやシングルファーザーが平日に1日休みがあるなんて、どんなにいいことか。想像しただけで分かります。
少子化対策は、「子どもを産みやすくする」だけでなく「育てやすくする」のも同じくらい大事です。少子化に特効薬はなく、いろんな政策を持ち寄った「合わせ技1本」でないと解消しないと思います。いろんな政策の中に、夫婦別姓なども含まれます。あれもこれもやってようやく、「何とか育てれそうだから子どもをつくろうかな」と思う。
世の中の課題の中で、週休3日は難易度が低めです。政府はここに食いついたら、少しは支持率上がると思いますが(笑)。