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ハリス氏大敗の裏に「消去法でトランプ氏」経済失政響く

こんなに早く結果が出るとは思いませんでした。米大統領選は共和党のトランプ前大統領が当選を確実にしました。昨日、投票箱のふたを開けてみないとわからないと書きましたが、ふたを開けたらすぐに結果が分かってしまいました(苦笑)。現時点での開票速報によると、過半数270人に対し、トランプ氏は295人を獲得。激戦7州も、2州は結果がまだ出ていませんが、残り5州はすべてトランプ氏が獲得、圧勝とまではいかなくとも、少なくとも「接戦感」はありませんでした。

これからの4年間についてトランプ氏がどうしていくのか、アメリカは、日本は、世界はどうなっていくのかは、今後いろんな考察が出てくると思うので、今日はハリス氏の敗因について触れたいと思います。

この引用記事がとても分かりやすいです。まずは、この4年間、バイデン-ハリス政権で生活はよくならなかったと有権者は感じている結果が表れたと思います。トランプ氏も「4年前と比べて生活はよくなったのか?」というセリフを繰り返したことも効果はありました。

民主党の代表選からバイデン氏が7月末に撤退し、ハリス氏に「禅譲」された直後は悲観的な雰囲気がガラッと変わりました。銃撃未遂事件で盛り上がった「トランプ優勢」がかすみました。世論調査でも若者や非白人の支持が盛り返しました。9月の討論会もハリス氏が「勝利」。しかし、挑発に乗らず2度目をしなかったこともトランプ氏に有利に働きました。徐々にハネムーン期間は終わり、ハリス氏は弁節さわやかなものの、準備不足を露呈。政策などに中身がないことを見透かされてしまいました。

その結果が、この記事にもある、女性支持が55%、黒人支持が83%という数字です。一番獲らないといけない支持層なのに、4年前のバイデン氏よりも女性が2ポイント、黒人が8ポイント、それぞれ下げていては勝てません。

有権者は、いいにつけ、悪いにつけ、トランプ氏の最初の4年間を経験しています。トランプ氏の人種差別的な失言や下品な行動に対する免疫もさらに出来上がっているようです(苦笑)。

アメリカ初の女性大統領誕生の最大のチャンスでしたが、持ち越しとなってしまいました。

 

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