近く発表される2023年の合計特殊出生率は、過去最低の更新が確実視されています。
少子化の要因や子育て支援などの議論は延々と交わされていますが、一向に子どもは増えません。少子化の要因や具体的な対策ではなく、「社会の意識」に着目した3人の識者のインタビュー記事がありますが、このGENCOURAGE代表理事の桜井氏の寄稿はとても勉強になりました。
かいつまんで紹介すると、児童手当が増えたからって産もうとは思わない、子どもはおろか生活に希望が持てず、「押し活」をしている方がいいと。若い人は「自分を一番大切にする」と考えるが、管理職世代は「恋人が一番じゃなくて何のために生きるんだ」と驚く。恋人や家族はいなくてもいい。何歳までに結婚しなければ、子どもを産まなければという意識は薄れている。
SNSで話題の「子持ち様」批判。一部の批判だろうが、現場では不公平感がたまった結果ではある。ただ、体調を崩したり、怪我をしたりして休むリスクは誰にでもある。子育て中の人が働き方をセーブするのは当然で、そこを批判したら出生率1.0未満の世界を目指すしかなくなる。
大切なのは、男性が長時間労働をせず、女性が仕事をセーブしない状態。発熱した子どもを保育園に迎えに行くのは、男性が行けばいい。
企業のマタハラ解消も進んでいない。育休をとる時も復帰する時も、「すみません」と言わずに仕事をできる環境を整えるべき。
などなどで、どれもこれも説得力のあることばかりです。最後の一言が秀逸でした。高度経済成長を経て平成の時代を生きてきた人たちは「また日本良くなるよね」というテンションで少子化を議論しているが、正直若い人たちとのギャップを感じる、とあります。一事が万時、こういう感じなのでしょう。若い人たちのために何ができるか。
まずは、相当なギャップがあるという認識をすることから始めないといけません。