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上智短大部、25年度から募集停止「志願者減」

ここにきて、大学の募集停止が相次いで発表されています。

3月には、3月に恵泉女学園大学(東京都多摩市)、今月17日には神戸海星女子学院大学(神戸市)がそれぞれ24年度以降の募集停止を公表しました。そして、神奈川県秦野市にある上智大短大部も2025年度以降の募集停止を発表しました。同大は1973年の設立で、女子学生のみが在籍。22年5月時点の学生数は382人(定員充足率76%)。23年4月は115人が入学し、入学定員に対する充足率は46%にとどまりました。

日本私立学校振興・共済事業団の22年度の調査によると、全国の短大279校のうち8割超は定員充足率が100%を下回っているとのこと。ただ、この「定員」も数字としてつかみづらく、実力以上の定員を設けていれば、100を下回るだろうなとも思えますし、何とも言えません。

上智大は「四年制大学志向など近年の社会状況の変化の影響が大きく、急激に志願者が減少した」と説明していますが、恵泉も海星も行き詰ったわけですから、短大だけの淘汰にはとどまらないと考えるのが普通だと思います。

需要(少子化)と供給(大学数・学部数増)が著しくバランスを欠いている日本の大学。まだまだこの程度では収まりそうにありません。

 

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