サッカーのイングランド・プレミアリーグで、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の撤廃が検討されることになりました。決議案を提出したのは、プレミア中位のウルバーハンプトン。6/6の年次総会に諮ることが決まったようです。
VARはプレミアに導入されてから5シーズンが終わり、最近は物議を醸す判定が増加。ウルバーハンプトンは「判定のわずかな精度向上の代償として競技の精神が犠牲になっている」と一石を投じました。
ただ、VAR撤廃の可能性は低いと、英BBCなどは報道しています。20クラブ中、3分の2の14票を得るのはハードルが高い、プレミアリーグ自体がVARの廃止に反対している、欧州CL・ユーロ・W杯などほぼすべての大会でVARが導入されており、プレーの違いで混乱を招く可能性がある、というのが理由として挙げられています。
結果はほぼ見えている感じですが、ウルバーハンプトンのようなトップチームでないところが、主体性を持って声を上げれる環境にあるところが素晴らしいなと思います。与えられた環境の中で粛々とやるのもいいですが、少しでもよくなるのなら声を上げる。日本のJリーグなどでも、もっとこういう動きがあっていいかもと思います。