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中学生400人避難 生活わからず、親戸惑い

能登半島地震で被災した石川県内の一部の中学生が集団避難を始めてから、10日~2週間経ちました。

見出しを見ると「生活分からず、親戸惑い。長引くおそれ、不安の声」とあるので、やっぱりいろいろ大変なのかなと思って記事を読んでみると、随分と印象が違いました。
同級生との共同生活に「一緒いられてうれしい。避難所にいた時よりずっといい」という中3の女子生徒のコメントがまずあります。

地震直後に寝泊まりした通学先の校舎ではカップ麺中心の生活だったけど、施設では手作りの食事が1日3食出るほか、昼休みに体育館でバレーボールをして遊べ、勉強できる環境も揃っている。通常通りの授業に加え、夜間は補修を受けたり自習スペースで学習したりもできる。3月上旬に高校を受験を控え「勉強に集中できる。ありがたい」とも話しており、ポジティブにとらえていない生徒も中にはいるでしょうが、少なく見積もっても「避難してよかった」と思っている生徒は半分以上はいそうです。

「学校からの広報がほとんどない。情報が遮断されている気がする」という中1男子の母のコメントだけをみて、見出しをつけているとしたら明らかなミスリードです。食事の詳しい内容や部屋割りの状況は共有されていないとありますが、「便りのないのはよい知らせ」と、元気に過ごせてくれていたらそれでいい、毎日LINEでやりとりしているし、という親御さんもいると思います。

大人の意見を必要以上に大きく扱い、子供の意見を過小評価していませんか?どちらかというと、集団避難は生徒が当事者のはず。いいニュースなのに、ちょっと残念です。

 

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