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政府が経済対策を決定 これが未来を向いた対策か?

しかしまあ、岸田政権の経済対策の評判が悪いです。

昨日の臨時閣議で、所得税と住民税の減税を含めて17兆円台前半の大規模な対策を決めました。コロナ禍の2021〜22年度は年間30兆円規模の補正予算が組まれました。

これはこれで未曽有の感染症危機に緊急支援は必要でしたが、すでにコロナ禍が終わり需要不足も解消するなかで大規模な財政刺激はもはや不要。その点で今回の対策の目玉とされる所得税減税は理解に苦しみます。物価高対応の支援ならば生活困窮者に絞った給付金のほうが即効性もある。岸田首相は否定しますが、インターネット上で増税を批判されたので、慌てて減税を打ち出したとみられても仕方がないと、指摘しています。

やってることが「その場しのぎ」な感じがしてしょうがないです。所得税3万円と住民税1万円の減税が経済成長につながるかのイメージが全くできません。支持率アップのための対策なのでは?と思われても致し方ありません。逆に、支持率は下がり、所得減税への反対が65%なんですから世話がありません。

何も藤井聡太さんのように何手も先を読めと言っているんではないです。せめて、阪神タイガースの岡田監督並みに先を読んでほしい。岡田監督は、相手を見て、投手の交代や代打を出すタイミングは相当考えています。次の回に投手の打順がすぐ回ってくるので、一番遠い佐藤輝明選手を交代させ、その打順に投手を入れ、糸原健斗選手を代打に出し、次の回に守備機会の少ない糸原選手を守備にもつかせます。糸原選手は2度も打席に立ち、守備機会も無難にこなし、次の試合(昨日)では代打でチャンスを広げる貴重なヒットを打ちました。間違いなく前日の2打席の経験が生きています。たまたまの部分もあるでしょうが、かなり繋がっている、よく考えているなあと思います。岸田政権は、後先考えず、目の前のピンチを抑えることしか考えていない。まあそれすらうまくいっていませんが…。

目先の選挙ではなく、未来世代と向き合う政策を求めたいと記事は締めくくられています。ほんとその通りです。

 

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