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阪神タイガース、18年ぶりのリーグ優勝 その要因を考える

阪神タイガースが18年ぶりのセリーグ制覇を果たしました。

タイガース優勝の要因ですが、いろいろ挙げられます。この日経のデータ分析もとても面白いです。それ以外では、主力メンバーのポジションの固定や中野拓夢のセカンドコンバート、チームの守備力の向上などもあげられますが、私は「ARE(アレ)」のおかげだと思います。

今年から就任した岡田監督は、前回の監督時代の経験から、「優勝」という言葉が独り歩きするとそれがプレッシャーにもなるので、独特の言葉の「アレ」でぼやけさせました。チームも呼応し、今年のチームのスローガンも「ARE」になりました。このAREに込められた意味が秀逸でした。このスローガンには “個人・チームとして明確な目標(Aim!)に向かって、野球というスポーツや諸先輩方に対して敬いの気持ち(Respect)を持って取り組み、個々がさらにパワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく”という想いが込められていますと、球団サイトにあります。これは、岡田監督の妻の陽子夫人が、球団に掛け合い、広告代理店に勤める自分の娘に相談し、考えたそうです。Aim、Empowerはもちろん、これまでタイガースに関わる先輩方、うるさ型の人も多いですが(笑)、その方々にRespectするだなんて、これはやられたなと思いました。

シーズンを順調に過ごし、マジックが点灯してからも、これまでのタイガースなら「優勝」という文字がメディアに多く取り上げられ、お立ち台では選手が「優勝」という言葉を促され、気の早いセールも組まれ、優勝直前特番みたいな企画も目にし、それと同時に失速…というのを何度も目にしてきました。それが「ARE」のおかげで、明らかにトーンダウンし、例年にないくらい落ち着いていました。

点灯したマジックも一旦消滅はしましたが、再点灯してからはとんとん拍子で減っていき、9月は全勝、11連勝でゴールテープを切りました。

リーグ優勝を決めたことで「ARE」はお役御免となりました。その次の目標の日本一を目指して、岡田監督はAREの後継を募集しています(笑)

 

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