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定住にはこだわらない 私の住まい、変わるかたち

「不動産より『可動産』の方が便利ですよ」。「住まい」と位置付けるのが太陽光パネルや大容量バッテリー、仕事机まで備え付けた自家用バンの車内が紹介されています。

この方は、10年ほど前に能登半島の石川県穴水町へ神奈川県から移住。不動産の自宅も別にあるが、バンで動き、リアス式の穏やかな海岸を車窓から眺めながらの仕事が日課です。「家の部屋より開放感がある。仕事道具一式があるのでこのまま出張もできる」。ベッドも完備し、小学生の娘と車中泊する日もあるそうです。

移住前は大手電機メーカーなどで広報業務に従事。不満はなかったが、オフィスと家を往復する生活に疑問がわき、「都市部でないと仕事ができないわけではないはずだ」と思い立ち、知らない土地を数々訪ね回って結局、穴水を選びました。今では複数の企業からPR支援依頼などを受けて働きます。

「1か所に定住」を当たり前と考えない人が目立ってきました。「可動産」まではいかないものの、2拠点で暮らす方は結構見かけます。堀江貴文さんのように「家」を持たず、各地を転々とされている方もいらっしゃいます。

一方、首都圏などを中心に「不動産」を買い求める人もたくさんいます。「住まい」の在り方が変わろうとしているのは間違いないです。

 

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