共同通信が全国の都道府県知事と市区町村長に実施したアンケートで、夫婦が望めばそれぞれ結婚前の姓を使える「選択的夫婦別姓」を容認する回答が78%に上りました。
このアンケートですが、なかなか興味深いです。一般の人に聞いたのではなく、知事や市区町村長に聞いたものだからです。各地区の首長は年齢の高い人が多く、ということは保守的な人が多そうなので、反対の人が多いのかと思いきや、約8割の方が容認(どちらかといえば…まで含みますが)とは驚きました。
さらには、容認・賛成の理由で最も多かったのが、「別姓の強制ではないから」というところ。夫婦で同じ性を名乗りたい人に不利益はないからとのことで、きわめてまっとうです。
一方反対の理由ですが、おなじみの「家族の一体感を損なう」にはじまり、「家族は同じ性を名乗るのが自然」「夫婦の姓が異なると生活上不便が生じる」「子どもが理不尽な扱いを受ける」などが続きますが、「それらが心配な夫婦は同性にしたらよいです、はい、論破(ちょっと使ってみたかったw)」です。
これが強制的夫婦別姓なら、反対意見も十二分に分かりますが、選択的なんだから、各家族に任せたらいいと思います。
反対の陣を張る保守的な人たちは、日本の家族はこうあるべき、と上段からものを言います。通称では不便を被っている人たちがいるのに、「べき論」を説く。時代とズレている、自分たちのイデオロギーを押し付けるのは、ほんとにそろそろやめてほしいです。