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立憲民主代表選、「同じ顔ぶれ」脱せるか 進まぬ人材育成・若手登用

10人前後の候補者が出そろいそうな自民党総裁選に比べ、早くも埋没気味の立憲民主党代表選。自民党は政治とカネの問題を払しょくするには至らず、今年の補選や首長選ではいい勝負をしている立民からすれば、今回の代表選は党を政権交代に導くリーダー候補を有権者に知らしめる好機ですが、今のところ生かせていません。

刷新感を出せそうな自民党に比べ、立民は出馬を表明した枝野前代表と(出馬する意向の)泉代表のふたりしか現時点で名前が出てきておらず、次に名前が挙がるのが重鎮の野田元首相。これではなかなか厳しいです。

立民の衆参合わせた所属議員136人のうち、閣僚経験者は1割ほどしかいません。閣僚や副大臣政務官などを経験させて、政権運営の実務を担う人材を育てられるのが与党の特権ですが、当時の民主党政権は3年ほど。久しぶりの非自民での政権運営東日本大震災などもあり、育てる余裕がありませんでした。

とはいうものの、代表こそ泉さんは若いですが、岡田幹事長、安住国会対策委員長と顔ぶれは以前と変わらず、野田さんに待望論があるというのも、(個人的には野田さんは好きですが)層の薄さを感じます。

立民幹部のひとりが「今の立民に小林鷹之はいない」と嘆くと記事にあります。当選4回、49歳ながら、大臣経験がある人が一番に20人集めて名乗りを挙げる。最初が枝野さんの立民との差を感じます。人材育成は今日明日でできるものではなく、長期のスパンが必要。難しいものです。

 

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