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自民党都議補選、2勝6敗と大敗 第1党は維持

昨日は自民党のことにはあまり触れませんでしたが、都知事選と同時に行われた東京都議補欠選挙。9つの選挙区で投開票されました。9つの内、8つの選挙区で候補者を擁立した自民党は2勝6敗と大敗。「目標は4議席」と言っていたそうですが、届きませんでした。都議会の構成は、自民党30議席都民ファースト28議席となり、第1党は維持しました。

自民党の逆風を象徴したのが八王子市で、都連会長を務める萩生田前政調会長の地元でしたが、政治資金問題の「主犯格」への逆風は強く、自民党の新人候補が5万票近い大差で敗れました。

ある意味、逆風を想定していた自民党に対し、昨日も書いた通り都知事選で小池氏を上回るどころか、石丸氏にも競り負け3位に沈んだ「蓮舫ショック」は立憲民主党にとって衝撃度は大きいです。昨日は蓮舫氏自身の人気に陰りがあると書きましたが、じゃあ蓮舫氏以外で小池氏に勝てる候補者が立民にいたかというとパッと思いつきません。おそらく泉代表でも無理でしょう。

ここ最近の衆院補選や5月の静岡知事選などでは立民推薦候補が勝利し、自民党への批判票を取り込んだ格好になりましたが、都知事選の石丸氏のように、ほかに選択肢・受け皿が出てきたら、無党派層をごっそり持っていかれる(無党派層の投票先は石丸氏37%、蓮舫氏16%)ことが今回分かりました。無党派層の投票先は、小池氏が30%でしたが、これは小池氏個人によるところが大きく、自民党への支持ではあまりなさそう。立民以上に、自民は無党派層の受け皿にはなりません。

9月には、自民党立憲民主党も総裁選・代表戦があります。少なからず今回の結果は影響しそうです。

 

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