2日連続大相撲の話題です。大相撲初場所で26歳の関脇琴ノ若が13勝を挙げ、大関昇進を確実にしました。祖父に元横綱琴桜、父に元関脇琴ノ若(現佐渡ケ嶽親方)を持つ角界のプリンス。1997年11月に身長55㎝、体重3430グラムの男児として誕生した時から、力士になることが宿命でした。
生を受けたのは相撲を「家業」とする一家。祖父の定年に伴い、佐渡ケ嶽部屋を継ぐことになった父は2005年九州場所13日目に現役を引退。父の最後の土俵を見守った当時8歳の少年。祖父の下のしこ名「傑将」と同じ読み方の「将且(まさかつ)」と命名された跡取りは、帰りの車の中で父から「琴ノ若を継いでくれよ」と託されました。
相撲の名門・埼玉栄高を経て、2015年九州場所で初土俵。23年秋場所で関脇に昇進。父に並びました。将且くんは、琴桜のしこ名をつけるのは大関になってから、と生前の祖父と男と男の約束を交わしているそうです。てっきり今回の大関昇進で琴桜を襲名するのかと思いきや、父・師匠によれば本人に当面は琴ノ若のしこ名を継続したいという意向があるようです。
「(父である)私の名前で優勝したい」という気持ちがあるそうで、今場所優勝していたら「大関・琴桜」で綱取りを目指していたかもしれません。ただ、襲名がいつになろうと、この3代目は一家と佐渡ケ嶽部屋の関係者の宿願である「横綱・琴桜」の復活であることは心得ていると記事は締めくくられています。琴ノ若本人のプレッシャーは相当なものですが、足踏みをせずこのまま突っ走ってもらいたいです。