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「電子透かし」で偽動画判別 エヴィクサーが新サービス

「透かし」といえば、偽札の判別に使われている紙幣の透かし。昔に比べると、キャッシュレスの普及で、紙幣を触ることがめっきり減りましたが、昔は「すごい技術だなあ」と上にかざしてよく紙幣を眺めていました。それと同じようなことを、音響通信技術を手掛けるエヴィクサーという会社がやっているそうです。

「電子透かし」と呼ぶ技術で、動画の音声に人間では聞き取るのが難しい暗号化したデータを「透かし音」として組み込み、公式の動画であることを証明する役目を果たします。テレビ局が制作したことを装う偽動画がSNSなどで拡散した場合、その動画をエヴィクサーのウェブサイトにアップロードすれば簡単に真偽を判定できるそうです。
「透かし音」以外にも「音響フィンガープリント」と呼ぶ、指紋で個人を認識するように音声を識別できる技術もあります。

最終的には、オリジナルコンテンツを二次利用したら、たとえばYoutubeにアップロードしたら、動画に妨害音が出るようになったりしたら、コンテンツ保護に繋がりそうです。今、ちまたにあふれている切り抜き動画も、許可を得ずに二次利用しているのがほとんどだと思います。それらもつくりにくくなるかもしれません。

 

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