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兵庫県芦屋市の史上最年少市長、就任半年 独自の人脈、街に新風

兵庫県芦屋市長選で史上最年少の26歳で当選した高島市長の就任から1日で半年が経ちました。

灘中・灘高・東大・米ハーバード卒という、これでもかというくらいキラキラした経歴で注目され、存在感を発揮しています。独自の人脈や海外からの注目を背景に「高島カラー」を描いています。

市長自らが最も力を入れている教育分野は、東大の公共政策大学院と連携協定を9月に締結。同大学院が自治体とこうした連携を結ぶのは初めてだそう。6月には米政府の意向もあり、在大阪・神戸米国総領事の表敬訪問につながり、注目度の高さを印象付けました。

市民との対話集会も10月からスタート。初回のテーマは教育や子育てがテーマで、不登校の子を持つ親が現状を打ち明けるなど、参加者を交えたやり取りが目立ったそうです。

市長の注目度の高さは露出の高まりにも表れており、初当選日からの半年間で新聞や雑誌などに掲載された回数は前市長の4倍超。Xのフォロワー数も5.6万人と関西の他の首長と比較しても多いです。

もっともうまくいかないこともあり、JR芦屋駅南地区の再開発の見直しは、資材の高騰などのあおりを受け、応募業者が8月に辞退。2028年9月頃の完了予定に間に合わない恐れも出てきました。

芦屋市の人口は約9.4万人。関西屈指の高級住宅地で知られ、土地が限られることから企業の集積が少なく、市の歳入は住民税や固定資産税が主です。地価の高さなどから子育て世帯も流入しづらいため、人口減や高齢化が止まりません。

そんな中、芦屋ブランドの維持や街づくりにどんな未来を描き、効果的な施策を打っていくのか、楽しみに見ています。

 

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