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見えてきた「ドコモ銀行」トラウマ越え証券参入

先週、NTTドコモマネックス証券を子会社化したニュースをここでも取り上げました。

他の携帯キャリアはみんな、証券会社も銀行も持っています。KDDIは、auカブコム証券にauじぶん銀行ソフトバンクはPaypay証券にPaypay銀行、楽天楽天証券楽天銀行。ドコモは今回やっとマネックス証券が加わりましたが、銀行というピースは欠けています。

なぜ、ドコモが金融に消極的だったか。きっかけは2020年秋にさかのぼると記事にはあります。ドコモが提供していた電子決済サービス「ドコモ口座」が悪用され、少なくとも2885万円が不正に引き出されました。電子メールの認証だけで開設できる仕組みに甘さがあり、銀行との意思疎通の不足も露呈。結果として金融事業には慎重にならざるを得ませんでした。

しかし、通信と金融を組み合わせた経済圏には破壊力があります。両者を組み合わせたサービスをユーザーに使ってもらえれば、キャリア(通信)も口座(金融)も長期契約に繋がりやすくなります。金利はつかないし、振込や出金に手数料が取られるなど、銀行に不満を持っている(私みたいな)ユーザーもおり、ドコモの金融事業強化に期待している人も多いと思います。

携帯キャリアの中では、NTTがバックにいるドコモが一番力を持っていると思います。やっと本命が動き出しました。

 

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