欧州チャンピオンズリーグ第2節、日本人4選手が出場した、大変ぜいたくな一戦は、アウェーのラツィオが見事な逆転勝利をしました。
初戦はオランダのフェイエノールトに負けたセルティックと、終了間際にGKプロベデルの劇的ゴールで強敵アトレティコ・マドリーと引き分けたラツィオ。
序盤は、完全にホームのセルティックのペースでした。ボールが敵陣で流れるように動き、セルティックも慣れ親しんだホームでなら欧州の舞台ででもこれくらいできるんだと感心しながら見ていました。
すると、前半12分。今日は右サイドの前田大然がうまく前に持ち出し、オライリーから前線の古橋享梧にスルーパス。古橋のシュート技術は圧巻で、さすがのプロベデルも止めれず、セルティックが先制。古橋はうれしいCL初ゴールとなりました。
できれば前半の内に追加点を取りたかったセルティックですが、前半29分にベシーノにヘッドで押し込まれ同点で、前半終了。
後半は選手交代が明暗を分けました。
結局のところ、セルティックは前田と旗手がうまく絡み、古橋がフィニッシュを決めるというパターン以外にゴールのにおいがなかなかしません。
後半27分に旗手が、そして41分には古橋もピッチを退くと、もう防戦一方となってしまいました。
対するラツィオですが、アンデルソンもエースのルイス・アルベルトも点取り屋のインモービレも後半27分までにひっこめました。しかし、ピッチには鎌田大地が残っていました。交代出場のゲンドゥージやイサクセンなどとチャンスをつくり、ロスタイムにドラマが待っていました。
これまた途中出場のベテラン・ペドロのゴールで逆転、そのままタイムアップとなりました。
週2試合が続いているので、CL出場の全チームが選手のやりくりに四苦八苦しています。CLで勝ち点を取ろうと思ったら、相応の選手層は必要です。それがラツィオにはあり、セルティックには足りませんでした。
この試合でフル出場して勝ち点3をとったことは鎌田にとってはとても大きいです。アルベルトもインモービレもいなくてゴールがとれたという事実は大きいです。
セルティックは、2戦2敗で苦しくなりました。旗手が、相手選手に目をどつかれ、青く腫れて痛々しかったのが心配です。次節もホームでアトレティコ戦。意地を見せて欲しいです。