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そごう・西武労組、31日にもスト セブンの判断焦点に

以前から取り上げている、そごう・西武のスト問題。そごう・西武の親会社であるセブン&アイが、コンビニ事業に経営資源を注力するため、2022年11月に米ファンドのフォートレスにそごう・西武を売却することで合意、そのフォートレスが家電量販店のヨドバシと連携し、そごう・西武の総本山でもある池袋本店などへの出店を計画したところに端を発しました。

そごう・西武労組の寺岡執行委員長によると「雇用を最大限確保すると言うが、具体的な方法や規模に言及がなく不安が残る」。寺岡氏は協議後の記者会見で、セブン&アイに対する不満を吐露しました。セブン&アイへの不信感は強く、セブン&アイそごう・西武の取締役を増員し、売却手続きなどをスムーズにするためからか、過半数セブン&アイ側が占めるようにしたことも火に油を注いでいます。

百貨店でのストは1962年の阪神百貨店労組までさかのぼらなければならず、実施されれば約60年ぶりです。買い物をしたい消費者に影響が出ることはもちろん、セブン&アイだけでなくそごう・西武の社会的な企業イメージの悪化につながります。

だいたいこういうケースは直前に両社が妥協して「スト回避」されることが常ですが、今回はひょっとしたらストをするかもしれません。2004年のプロ野球のストを思い出しました。

 

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