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「ヨドバシ百貨店」の衝撃 小売業界の未来占う

先日、次女とヨドバシカメラの梅田店に行ってきました。ノートパソコンを買いに久々に足を運んだのですが、相変わらずの熱気・活気と品ぞろえは、さすが梅田店だけで年商1000億円超、家電量販店で日本一の売上です。売り場にいるスタッフさんもみんな丁寧でやさしく説明してくれ、嫌なセールストークもなく、とても感じがよかったです(長女も同じように言っていました)。

そのヨドバシが、東京は池袋で「ヨドバシ百貨店」を計画しているようです。セブン&アイホールディングスが、百貨店子会社のそごう・西武売却で米投資ファンドのフォートレスと基本合意していますが、そのフォートレスがヨドバシと連携する方針を明らかにし、業界に衝撃が走っています。

関係者の間で取り沙汰されるのが、ヨドバシが西武池袋の施設内に進出する構想。顧客を集めやすい低層階など主要フロアでヨドバシが営業し、既存の売り場を百貨店の他の場所に移す案などが浮上。実現すれば、家電量販店と百貨店が融合した「ヨドバシ百貨店」が誕生します。

1日約200万人が乗降する池袋周辺には、駅前から徒歩数分のところにビッグカメラが本店を構え、向かいにはヤマダ電機の大型店もあります。駅に隣接する最高の立地の西武池袋にヨドバシが進出すれば、大手3社が至近距離で対峙する異例の激戦区となります。

ヨドバシは、一代で売上高7500億円の家電量販店に育てた藤沢会長は、上場はせず、ターミナル駅前など「レールサイド」にこだわり、不動産も取得をして巨艦店を構えます。当時の売上が2000億円台だった時に、梅田の駅前の土地を1010億円で落札。採算性や資金繰りなどを相当疑問視されたようですが、結果は明白です。

西武池袋はひとつのブランドでもあるため、いろんな反発もあるようですが、「ヨドバシ百貨店」誕生なるかが注目です。

 

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