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J2町田、黒田新監督 青森山田育てた名将、昇格に挑む

日本サッカーのプロリーグであるJリーグが誕生して今年が30年。J2に異色の新人監督が登場します。雪国のハンデも何のその、青森山田高校を率い、その名を全国にとどろかせた黒田剛監督が52歳にしてプロの世界に転身、町田ゼルビアを率いてJ1昇格に挑みます。

30年近く率いた青森山田からの思い切った転身。教員から即Jの監督は初の試みとのことですが、さてさてどんなサッカーを展開し、どのような成績になるのか、注目度は高いです。町田ゼルビアの親会社は、アベマなどを運営するあのサイバーエージェント。いくらサッカー界では知らない人はいないくらいの名将とはいえ、高校サッカーの指導者を招くのには覚悟も勇気も必要だったでしょう。シーズンが始まれば、サポーターや親会社、スポンサーからの期待、圧力は高校サッカーの比ではありません。3年契約とはいえ、「3年で結果出します」では許されない世界でもあります。

黒田新監督のモチベーションは、もちろんチームに好成績をもたらすことですが、もうひとつ「ある程度の功績を残せたら、自分より年齢が下のS級ライセンスを持つ高校サッカーの指導者たちに『次は俺』と希望を持ってもらえる」と、ひるまず先陣を切るというモチベーションがあります。Jリーグは監督がコロコロ変わりますが、顔ぶれ自体はそれほど変わらず、同じメンツで所属チームが変わる感じです。そこに、アマチュアの指導者もプロでできるとなったら、新陳代謝が進んでいきます。

J2の町田ゼルビアにも注目していきます。

 

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