衆院選は28日未明、小選挙区289と比例代表176の全ての議席が確定しました。
自民党は、公示前247議席から50以上も減らし191議席に。「198議席」という衝撃的な事前予想も下回りました。さらに、政権与党を組む公明党も8議席減の24議席に。代表も副代表も落選というトホホな結果となりました。
一方、野党第1党の立憲民主党は、148議席とちょうど50議席プラス。大躍進となりましたが、本音の本音はもう10から15議席欲しかったところでしょう。その理由は後ほど。その他は、国民民主が4倍の28議席に。大阪で強さを見せた維新はトータルでは5議席減の38議席にとどまりました。
自公を足すと215議席。過半数233議席を大きく下回りました。ただ、野党も215議席を上回ろうとすると、立民だけだと67議席足りません。単なる数字合わせですが、維新と国民民主を足しても66議席と1議席足りません。自民は無所属で当選した人を取り込むと、さらに差を広げます。じゃあ、れいわ(9)や共産(8)を取り込むのも現実的ではありません。もう少しあれば…と立民が思ったのもこれが理由です。
とはいえ、過半数割れした自公は、今までのような政権運営は全くできません。スピードが落ちるデメリットもありますが、さらなる政治規制改革や選択的夫婦別姓など、与党が及び腰な政策が一気に進んでくる期待もあります。そこで、野田さんの「元首相」というキャリアがじわじわ生きてきます。
これからますます、日本の政治から目が離せません。