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国民民主、若者支持つかむ 議席4倍、当選の6割超が新人

ようやく、若者が応援しようかと思える党が出てきました。立憲民主党から2020年に分離独立した若い党です。

今回の衆院選では、政治とカネの問題は立民など他の野党に任せ、自分たちは「手取りを増やす」をスローガンに選挙戦を戦いました。55歳の玉木代表と57歳の榛葉幹事長を中心に、清新さを売りに既成政党に不満を持つ若年層の支持をつかみ、今回議席を4倍の28議席に伸ばし、野党第1党の立憲民主党だけでなく、与党の自民党からもラブコールを送られる存在になりました。

しかし、国民民主党はこれから地力を試されます。これまでは、失礼ながら弱小政党ゆえに、それほど批判を受けることなく、言いたいことを主張できました。議席の少ない党は残念ながら相手にしてもらえませんが、これからは違います。政権与党の自民党公明党政権交代を目指す立憲民主党、さらには力をつけつつある日本維新の会などと同じ土俵に乗ることになります。今まで感じたことのない逆風を感じることでしょう。評価されることはほとんどなくなり、批判されたり、叩かれたりします。

今回の選挙で、比例は国民民主に投票しようかなと思いましたが、別の党にしました。消費税減税に、ある種の覚悟を感じなかったからです。今までは、有権者に受けのいい消費税減税や財務省たたきをしていたら一定の支持を集めることができましたが、これからは違います。せっかく獲得した比例票を、擁立した候補者が足りず、せっかくの3議席を自民と立民に譲ってしまうことになりました。擁立した候補者の数以上の支持を集めたわけですから、それだけ期待は大きいのは事実。

これからキャスティングボードを握る存在になるのか、一瞬の花火で終わるのか、大事な1年になります。

 

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