時事マラソン

世の中の動きに対するアンテナを高く保つ

衆院選挙 「過半数維持」が攻防ラインに 自公47議席減なら届かず

昨日公示された衆院選(27日投開票)、定数465議席を争います。

焦点の一つは、自公で過半数を維持できるかということ。岸田前首相が9月の党総裁選で立候補しなかったのは、来年に任期が迫る衆院選参院選もある)に向けて、党勢を上向かせて勝利するには、旗頭である首相を交代した方がいいという判断からくるものでした。今回、10/1に石破政権が発足し、すぐ解散総選挙。総理総裁としてまだ何も仕事をしていない石破政権の信任を問うと言われても、何をもって判断したらいいの?と首をかしげたくなります。負けたら、石破さんのせい。これもちょっと気の毒な気がします。

今回の「勝利ライン」について、与党である自民党公明党は「過半数維持」を掲げています。「安定多数(244議席)」や「絶対安定多数(261議席)」も目安としてありますが、野党も「過半数割れ」を目標に掲げているわけですから、過半数維持に焦点を当ててみると、まず過半数は465÷2を上回る、233議席となります。公示前勢力は、自民が247議席、公明が32議席、合計279議席です。自民単独でも、安定多数を上回っているわけですから、安定政権を築けてきました。

過半数割れとなると、47議席減となります。自民党単独だと、15議席減で下回ります。政治とカネの問題で自民に逆風が吹いている中、15議席減はありえそうですが、47議席となるとまだまだ「貯金」がある感じがします。野党第一党の立民の公示前勢力は98議席。勢いに陰りの見える維新、候補者が多くない国民民主に爆発力は期待できないため、定数の過半数を上回る237人を擁立した立民がどこまで自公の議席を奪うかが見ものです。

あと、与党を担う公明党も、公示前勢力の32議席維持は容易ではありません。これまではすみわけをしてきた維新と、大阪・兵庫の6選挙区で初めて直接対決をします。公明も石井代表は初陣となります。前回の衆院選に引き続き、比例との重複立候補を見送っています。

個人的には、私を含め、お灸を据えたいと思っている有権者は多いと思いますが、過半数割れまで議席を失うことはないと思ってはいます。

 

www.nikkei.com