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円安が磨いたダイソーの商品力 アメリカ1000店体制へコスト削減

コンビニと並んで、私たちの生活に欠かせないのが「100均」。私も大変お世話になっています。

13期連続増収、国内に3800店舗、国内シェア6割と、100均のチャンピオンであるダイソーですが、急激に円安に振れた2022年は「つぶれるかと思った(矢野社長)」そうです。ダイソーの店舗は8割が日本国内ですが、取扱商品の7割は海外生産。円安の逆風をもろにかぶりましたが、それでも「円安がなければ、ここまでできていなかった。円安があって強くなった」とも語ります。

台所で使うお玉セットはパッケージ面積を8割減らし、積載効率を5割改善。クッションは真空パックで容積を減らし、リングファイルはたたんだ状態ではなく、広げて梱包。商品の積載効率をとことん減らし、効率輸送で物流コストを1銭でも減らす意識が高まったそうです。

日本国内では敵なしのダイソーが今力を入れているのがアメリカ。2005年に進出し、大半を1.75ドル(約200円)で販売、店舗数は130店舗ほどでまだ採算ベースには乗っていませんが、2031年2月期までに1000店舗まで広げる計画です。さらに、これも先週記事になっていましたが、ウェイトの高い中国生産を減らすために、インドにも力を入れていくよう。将来は200店舗体制を整えるべく、製造・販売ともに攻勢をかけるようです。

ドジャースのスポンサーにもなり、ますます目に付く機会が増えてきた、ピンクの「DAISO」のロゴ。まだまだ成長の余地はありそうです。

 

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