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農家が8割減る日「主食イモ」覚悟ある?

なかなか興味深い記事でした。

2050年に国内の農業人口が現状より8割減り、生産が激減。2016~21年の収穫量の減少がそのまま続くと仮定すると、ほうれん草は49年にゼロに、大根は2050年に半分に、レタスやかぼちゃは4割減、果物ではサクランボやナシも生産できなくなるそうです。そして、主食のコメは56%減少と衝撃的な数字が並びます。自営での農業従事者の平均年齢が22年時点で68.4歳、実に86%を65歳以上が締めるというのですから、厳しい先行きもある意味納得できます。

未来の農業を救うために、AIを活用しましょうとか、外国人労働力を確保しましょうとか、代わり映えのしない対策が並んでいますが、それより興味深いのが、じゃあ胃袋を満たすために農水省が示したのが「イモ」への転換。イモは生育に比較的手がかからず、カロリーも高く、何だか期待が出来そうです。

しかし、農水省が想定する「イモ中心」の献立を試してみたところ、3日目の昼食までが限界だったと…。朝食は焼きイモ2本と食パン1枚、サラダ2皿と果物。かなり満腹だ(そらそうよ)。昼食は焼きイモ2本と粉ふきイモ1皿、野菜いため2皿。空腹を感じてなかったものの完食できた。夕食はごはん一杯に粉ふきイモ1皿と漬物、焼き魚。どうにもイモには箸がのびない…。

必要なカロリーを満たすための献立で、農水省も「あくまでも極端な仮定」と説明していますが、確かに字面を見ているだけでお腹が膨れてきました。

 

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